-リ・ロン- |
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彼にとっては幾度となく繰り返してきた「剣士狩り」と変わらぬはずだったが |
廃墟と化したスペインの港町で彼を待ち受けていたのは絶望という名の運命だったのである。 |
突然襲いかかって来た李龍だったがその前に現われたの双剣を構え禍々しい気迫をまとった |
海賊船長と思しき服装の男だった。 |
然として立ちはだかるその男に李龍は闘気の荒ぶるまま猛然と仕掛け…そして |
敗れ命からがら敗走した李龍。 |
そして身体に受けた傷以上に精神に負った傷が彼を苦しめた。 |
彼の生活は一変し日本から出向いて来たと思われる「忍び」と呼ばれる一団や任務を逸脱 |
した彼を仕留めるため故国から遣わされた刺客達が今や差し迫った脅威として影のように |
背後にぴったりと張り付いて来る。次第に追い詰められ落ち武者のように逃げ延びる李龍。 |
身元を隠し服装を変え昼日中を避けての旅。 |
どのくらいの間、そんな生活が続いたろう、その感覚さえ曖昧になってきた時のこと。 |
海峡に位置する街に逃げ込んだのは東西を問わず様々な人間の集まるその活気を見込んで |
のことであった。だが、彼についた追っ手は容赦なくその手を伸ばして来る。 |
もはやこれまでと観念した彼は思いがけずある女に助けられたのである。 |
女の勧めるまま住居に居着いた李龍だったが平穏な生活が長く続かぬことは分かっていた。 |
追っ手は残忍で執念深い。だが…この去りがたい気持ちはどこから来るのだろうか? |
しかし、ついに恐れていたものが姿を現した。 |
己の武具だけを身に付け、追っ手の前に立った。震える手を抑え付けての戦いであった。 |
苦難の末の勝利。だが彼は思い出したのかもしれない。何かのために戦う術を。 |
李龍はその日のうちに街を発った。 |
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年齢 |
31歳
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出身 |
明帝国 |
身長 |
168cm
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体重 |
55kg
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血液型 |
B型
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流派 |
無双龍破
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武器 |
手製ヌンチャク×2
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武器名 |
飛燕
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