| -ステージ- |
|
| ◆時計台 |
| 街はずれに静か広がる寺院の片隅に立つ石造りの時計塔。 |
| その中では複雑に組み合う機械類が軋みをあげながら一刻一刻と時を刻み続けている。 |
| 薄暗い塔の内部は機械構造の上の方には差し込んだ光が当たり一際明るい箇所がある。 |
| 塔が建てられてから男は此処を訪れるようになった。 |
| 時を刻む機械の規則正しい音だけが全てを支配しているこの空間へ。 |
| 自らの時を失った彼にとって此処でなら明確に時が流れているのを感じるのかもしれない。 |
|
|
|
| ◆オストラインスブルク城・外郭 |
| 4重の城郭を持ち難攻不落を誇っていた巨大な城も数年前、巨大攻城兵器群によって |
| 刻まれた傷跡は戦争のすさまじさを物語る。 |
| 最初の主を失って廃虚となった後この城に住んだのは蒼騎士と呼ばれる恐怖の主であった。 |
| この地には怨念が渦巻くようになり蒼騎士が去った今も瘴気に包まれている。 |
| 野の獣ですら避けるこの地も邪な気を受け入れた者にとっては心地良い場所。 |
| ここを訪れる者は黒き翼の鳥が崩れかけた城の塔の上に集っているのを見るだろう。 |
|
|
|
| ◆臨勝寺跡地 |
| 中国大陸の奥地に位置する真行山臨勝寺。 |
| 歴史に名高いこの寺は数年前に突如廃虚と化した。 |
| 邪剣ソウルエッジがまき散らした災悪・イヴィルスパームの影響を受け正気を失った修行僧は |
| はその磨き上げた武でもって互いが互いを殺し合った。 |
| こうして歴史の中に沈んだのである。 |
|
|
|
| ◆瀬戸内海戦 |
| 戦国の世にその名を知られた瀬戸内海の覇者村上水軍。 |
| だが豊臣秀吉によって天下統一がなされた今、その覇権は奪われつつあった。 |
| 最後の抵抗を試みる能島村上水軍に対するは九鬼水軍。 |
| 両者は激しく戦い、海戦は幾度も重ねられた。 |
| 当初は優勢だった能島村上水軍も九鬼水軍の前に徐々に追い詰められ屈することに。 |
| この戦いの記録の中に御剣平四郎の名を見ることができ彼は村上水軍に加勢した。 |
|
|
|
| ◆バレンタイン邸 |
| 暗いバレンタイン伯爵の屋敷の一角にはぼんやりと明かりが灯っている。 |
| 今は亡き伯爵に一人娘として育てられた養女アイヴィーが工房や実験場として使用している。 |
| 娘は不老不死の鍵として父が追い求めたソウルエッジは魂を貪る邪剣であることを突き止め |
| これを破壊するべく誓いを立てた。 |
| そして今、邪剣に対抗する存在を知ったアイヴィーは部屋に籠もって霊剣ソウルキャリバー |
| について調べている。 |
|
|
|
| ◆渓谷の大水車 |
| 切り立った渓谷の両側に立ち並ぶ巨大な水車群。 |
| その羽根車は流れる清水を受け厳しい生活を助けるための動力を生み出す。 |
| また、この水車は灌漑のための揚水の役割も果たしている。 |
| 汲み上げられた水は、古い水道施設を通して山岳の向こう側へと運ばれていく。 |
|
|
|
|
| ◆エウリュディケ神殿・神々の門 |
| オリンポスの神々は忘れ去られ今はもう信仰する者もいないが確実に彼らは存在していた |
| と知らしめる事象は残されている。雲海に浮かぶこの神殿もその一つ。 |
| 鍛冶神ヘパイストスが建造したと言われる円形神殿が山頂に佇みその山腹には螺旋状に |
| 巨大な階段機構が連なっている。かつて人々は山頂に参拝するべく神々の階段の周りに |
| 人間用の神殿回廊を造り上げ階段の最下段の前にはその入口にあたる神殿が建っている。 |
| 神々が立ち寄ってくれるようにとの願いを込め神殿が造られてから長い年月が経った。 |
| それでも訪れる者はその美しさに圧倒されるだろう。 |
|
|
|
| ◆秘倉マネーピット |
| 時折酒場で噂にのぼる小さな島がある。 |
| 地中海に浮かぶこの島の地下には50mにも及ぶ巨大な縦穴が人知れず掘られている。 |
| そこには侵入者を阻む数々の罠と莫大な財宝が眠っている…。 |
| イタリアの豪商ベルチーこそがその主であり今や宝とともに眠りに就いていると噂は語るが |
| その真偽を確かめた者はいない。 |
| 無謀にも縦穴に挑む者は自信と引き替えに命を失い財宝ではなく身体に刃によって刻まれた |
| 傷を持ち帰るのみ。その傷から噂には不気味な番人の存在が付け加えられるようになった。 |
|
|
|
| ◆絶鏡の大聖堂 |
| ヨーロッパのあらゆる建築様式を包括しているかのような壮麗なる水の宮殿。 |
| 誰が築いたのか、どこにあるのかも定かではないが強固な意志と己の生を賭ける覚悟のある |
| 者だけが辿り着くことができるのだという。 |
| その堂内を流れる大量の水は清浄を保っておりここで祈りを捧げる者を浄化すると言われる。 |
| ソウルエッジとの決着と己の罪の贖いを求めるジークフリート、それを追いこの地まで辿り着く |
| ナイトメアにとってこの聖なる水の宮殿は旅の終わりの地となるの。 |
|
|
|
| ◆エジプトの神殿 |
| 再び目撃されるようになった蒼騎士の噂はヨーロッパに暗い影を落としている。 |
| その爪痕は以前よりも大きくエジプトにも及んでいるらしい。 |
| 何者かに傷付けられた神殿を修復するため人足と石材が集められているがその間でこれらの |
| 破壊は「剣」によってもたらされたのだという噂が絶えない。 |
|
|
|
| ◆ルーマニアの山間・攻城戦 |
| 百年以上も昔のこと、この地と母国ワラキアを守るためヴラドが軍勢を率いてオスマントルコの |
| スルタンと剣を交えた。深い霧に包まれて佇むこの城は戦のために建てられたものではない。 |
| ところが今それが矢面に立たされようとしていた。 |
| ワラキア公国軍が城を包囲し城主に抗戦の意志があると知るや攻撃を開始したのだ。 |
| なぜ国家軍がそのような行動を取ったのかその理由は人々の知るところではない。 |
| だが風聞は城下から不可思議な症状をもたらす伝染病が広まり出し、その源を断つため国が |
| 動いたのだと語る。 |
|
|
|
| ◆蓮和園 |
| かつて明皇室の離宮として築かれ今は民に開放されるようになった広大な庭園。 |
| その敷地の大半が湖になっており橋や半島で仕切られた構造が複雑で奥行きある景観に |
| 仕立てている。皇室の住居であった正面の宮殿からの景観がもっとも美しく目を楽しませた。 |
| 現在は明帝国でも有力な老将軍がこの公園を管理している。 |
|
|
|
| ◆聖剣の石窟 |
| ヒマラヤの山奥深く水の流れる渓流を遡って行った場所に生ける伝説と称される剣聖が |
| 住んでいる。老人が余生を過ごす場所としてこの地を選んだのはもう随分前のこと。 |
| そして今この地で身体に浴びた邪剣の気をコントロールするため、若い弟子が修行に |
| 取り組んでいる。荒行を終えて再び邪剣に挑むキリクを送り出す彼は人生を振り返り |
| 何を思うのか…。 |
|
|
|
| ◆方広寺地下大仏殿 |
| 方広寺には存在を伝えることを禁じられた場所がある。 |
| それは霊的に歪んだ建築様式で建てられ自然の気を断って切り倒された縄文杉で作られた |
| 風水盤や刀狩りの鉄で作られた異形の大仏を持つ地下大仏殿。 |
| 日本を縦横に走る霊気豊かな地下水脈もその支流を延ばすこの場所は妖の物を寄せやすく |
| 以前にもタキはここで妖刀滅鬼丸を手に古代の悪霊「猛怒託妖」を封じている。 |
| 封魔首領・トキとタキの戦いの場となったのも、この歪んだ大仏殿であった。 |
| 度々強い妖気を浴びた大仏殿は魑魅魍魎の類の巣窟と化した。 |
|
|
|
|
| ◆古都トレド・灼炎の画廊 |
| マドリード遷都を経てスペインの都としての機能を終えたトレド。 |
| だが今も人々の精神活動の中心地として賑わいを見せている。 |
| 街の一等地に建つこの屋敷は虐殺事件を個人的に追う豪商のものである。 |
| 独自の調査を重ね記録や証言を集めた彼は高名な画家をやとって情報を元に絵を描かせ |
| ナイトメアの肖像に近いものを完成させていたという。だが彼は知りすぎてしまった。 |
| 不審火の犠牲となった屋敷は激しく燃え上がり炎が何もかも呑み込んで行く。 |
| 数刻のうちには全てが灰燼に帰すだろう…。 |
| 事の後、火付けの噂が流れたのも無理なからぬことである。だが流言飛語に紛れて |
| 炎の中に人の姿を見たという証言を信じる者は少なかった。 |
|
|
|
|
| ◆クンぺトクー神殿廃墟 |
| 砂漠の地下で人知れず破壊神パルギアを奉じる邪教の一派があったが長きに渡り |
| 歴史の中で暗躍を続けた邪教の神殿も今は無惨な廃虚と成り果てている。 |
| 大神官クンペトクーが愚かにも神と同列の力を求めたため神託を受自らが生み出した |
| アスタロスによって破壊されてしまったのだ。 |
| かのゴーレムの真の主は創造主でギリシャではアレスと呼ばれた破壊神、大いなる |
| 怒りのパルギアなのである。 |
| 吹き荒れる神の怒りから逃げ延びることができたのは極々一部の者だけであった。 |
|
|
|
| ◆インドの港街 |
| 海路と陸路が出会う港街。 |
| 四年前マキシがキリクと出会ったのもこの港町だった。 |
| 直後に現れた異形の群れによりマキシの部下達は全滅し生き延びたマキシは |
| 仇を取るためキリクとともに西へと向かったのである。 |
| 街から少し離れた断崖に船の破片でできた墓標が立っている。 |
| その前にも琉球の酒が置かれているのが見える。マキシが名もなき墓で眠る部下達に |
| 仇討ちの成就を知らせることができるのは、一体いつのことになるのだろうか… |
|
|
|
| ◆海賊船襲撃 |
| 海の男達の間で語り草になっている噂があった。 |
| かつての大海賊セルバンテスはスペイン近海の石窟に莫大な財宝を残したという…。 |
| 無論これはソウルエッジに喰わせる魂を集めるためセルバンテスが蒔いた餌だ。 |
| それに釣られて乗り込んでくる海賊船はあとを絶たない。そしてまた一艘の船が嵐を抜け |
| 石窟に近付こうとしていた。乗員の運命を暗示するかのように風雨は激しさを増す。 |
| 餌に食い付いた獲物の姿を認めセルバンテスが愛用の剣を構えて船上へ踊り込んでいった。 |
|
|
|
| ◆聚楽第・別邸 |
| 『雪とのみ降るだにあるを桜花 いかに散れとか風の吹くらむ 凡河内躬恒』 |
| この歌はかつて京の都が「平安京」と呼ばれ華やかな貴族文化の栄えた時代のもの。 |
| 今は武士の世、天下を治めるは豊臣氏。安土桃山の絢爛たる文化が咲き誇る時勢であった。 |
| 秀吉が内裏跡に建立した豪奢な造りの城郭。 |
| その別邸も、華美を極めた当世の気風と古代より愛でられてきた桜の美しさが融合し見る者を |
| 夢幻に誘うかのごとき壮麗な景観を見せている。 |
| 豊臣氏の権勢を知らしめたこの邸宅がわずか十年のうちに取り壊される運命にあることを |
| 知ってか知らずか桜の花びらはただ静かに舞い散っていく…。 |
|